2024 MotoGP ドイツ

シーズン序盤の不調も乗り越えて気づけば4連勝。PECCOは遂にチャンピオンシップリーダーになりました。
ドイツ ザクセンリンクは1周3671メートルで左コーナーが連続するテクニカルサーキットですが、平均速度は高い特殊なレイアウト。DUCATIが不利なサーキットと言われていましたが、それは過去の話。特にディフェンディングチャンピオンPECCOバニャイアは得意な部類。予選こそアタックラップにイエローフラッグが出る不運で4位になりましたが、レースでは肉体的にも精神的にも無敵レベルの強さを見せつけました。
序盤は3位に甘んじるもそれはタイヤマネージメント。終盤のペースアップで一気にトップを追い詰め、ラスト2周でマルティンのミスに乗じてトップ奪還。
キャリア200戦目となったPECCOは、フルレースでは今季6勝目、DUCATIライダーとしては24勝目で勝利数でストーナー氏を上回るライダーとなりました。
そしてS1-XR GPを空に掲げて表彰台に登りました。

フランチェスコ・PECCO・バニャイア
スプリントレース 3位
良いスタートを切った。オリベイラがマルティンに仕掛けているのを見たとき、2人ともワイドになるとわかったので、迷わずインに飛び込んだ。僕はいい仕事ができていたと思うが、レース終盤に向けての温存作業が慎重すぎたかもしれない。マルティンはそれを理解していたようですぐに抜き返された。あと1、2周遅れたら抜き返せなかったと思うからね。グリップダウンは誰にも起こるので、タイヤを活用しなかったのは僕のミス。レースが進むとタイヤの内圧が変化するためオーバーテイクがかなり難しくなります。ポジションを取り戻そうとしましたが、既にフロントタイヤはコントロールが難しくなっていたので3位で満足することにした。

レース 優勝
最終ラップではフロントタイヤがロックし続け、リアのスライドが止まらなかった。終盤はトラクションが得られない状態で21秒台もしくは22秒1とかでラップしていたので本当にタフでした。
マルティンがクラッシュする前もフロントを失ったが、ラインをワイドにすることで持ちこたえた。僕とマルティン、最初に諦めたほうが負けるのは明らかだったし、クラッシュもどちらに起こってもおかしくなかった。
シーズンのスタートは決して楽ではなかったが、僕たちは最高の仕事ができていたし、最強では無かったにしても勝利のためにコンディションを整えることができた。
今日のレースはバルセロナのときと同じようにレースマネージメントが重要でした。マルティンとモルビデリは少しプッシュしすぎていると序盤から感じていました。勝てたことは素晴らしいけど本当にタフなレースでした。

次はサマーブレイク明けのシルバーストーン。
ランキングトップで夏休みに入ります。



SUOMY HELMETS JAPAN

イタリアンレーシングヘルメット SUOMY(スオーミー)ジャパンオフィシャルサイト