DOVIZIOSO 6

ドヴィジオーゾとSUOMYの軌跡を辿るお話。

2016シーズンは色んな意味で激動でした。精神的にもハードな1年だったと思います。

でも、強いチームメイトの存在だったり、放出の危機を経験したりすると、人間は変われるのかもしれません。

オフシーズン中、ドヴィジオーゾは精神をコントロールすることに重点をおきました。

これが功を奏し、以降3年間、好調をキープすることになります。

2017年のヘルメットは、SR-SPORT ドヴィジオーゾGPというモデルになります。

前年までのドヴィジオーゾレプリカとお気に入りのスタリオンを合体させたデザインになります。当初は2017年冬～2018年にかけての新製品になる予定でしたが、世界中からあまりにも多く発売要望が寄せられたため、急遽発売前倒しになったモデルでした。

ドヴィジオーゾの馬のデザインは意味があります。

白い方は、白馬のような実直さ、落ち着き。黒い方は黒馬のような獰猛さ、力強さ。を表しています。

それは、その後のドヴィジオーゾのレース展開そのままのデザインと言えます。

そして2017シーズン開幕戦カタール。

テストも好調。体調も精神状態も完璧に仕上げてきて優勝候補筆頭のドヴィジオーゾは、フリー走行から順調なリズムでしたが、決勝は惜しくも2位。

続く、アルゼンチンはまたもや追突され、アメリカでは良い所が無く、スペインではこれまで乗れていなかったロレンソに先を行かれてしまい、フランスではやや復調。

ちょっとこれは去年の中盤のような感じになってきたかと思いきや、次の第6戦地元イタリアグランプリから快進撃が始まります。

ではまた、次回に続きます。