DOVIZIOSO 8
ドヴィジオーゾとSUOMYの軌跡を辿るお話。
2017年第7戦カタルーニャ。ドヴィジオーゾはMotoGPで初の連勝を記録しました。
カタルーニャは長い直線があるとはいえ、回り込んだコーナーが多くDUCATIにとっては難コース。
ドヴィジオーゾ自身も、これまでのここでの成績は散々でしたが、ムジェロで勝ったことで焦点が定まったようです。
焦らず、迷わず作業を進め、フリー走行でも本気のアタックはせず、レースペースとタイヤマネージメントに集中します。
予選結果は3列目7番手。良くないように見えますが、ドヴィジオーゾにとってベストではないにしても、優勝を見据えた位置取りでした。
決勝は1周目5位、2周目以降4位、3位、2位、と大きくペースアップすることなく着実に上げていきます。
そしてトップのホンダ勢がタイヤに苦しみ始めた中盤の終わり、またもやラスト10周を切ったところでトップに出てスパート。
そのまま誰にも追いつかれるどころか、後続を引き離し続けチェッカーを受けました。
ドヴィジオーゾ本人も「今日の走りは黒い馬のようだったでしょ。」とコメントを残しています。
この優勝でチャンピオンシップも7点差の2位。DUCATIチームはもとより、世界中のDUCATISTAも歓喜に沸きました。
この2連勝がありましたので、この冬発表で2018年発売予定だったSR-SPORT DOVIZIOSO-GPを、前倒しで販売することになったのです。
限定販売ではありませんでしたが、9月発売の日本でも発表直後に予約が殺到し、2週間でその年の入荷予定分はほぼ売り切れるという珍事件が起きたほどでした。
ではまた、次回に続きます。
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