DOVIZIOSO 9
ドヴィジオーゾとSUOMYの軌跡を辿るお話。
2017年最初の2連勝の後、オランダでは珍しくフリー走行でクラッシュ。
ベストなバイクを使えなくなってしまい、予選は9位。
良いペースは持っていたので、決勝は粘り強く走り終盤には2位浮上。しかし、降雨によりペースが狂い、5位フィニッシュ。ここでポイントリーダーに浮上。
次のドイツはとにかくDUCATIとは相性が悪いコースですが、初日はトップ。
その後天候が悪くなり、タイムを伸ばせず、決勝もなす術なく8位。
ポイントはマルケスに逆転され、2位で前半を終えます。
サマーブレイク明けのチェコでも天候に左右され、6位。
ここ3戦は良いところがありませんでしたが、11戦オーストリアでは歴史に残る大バトルとなり、マルケスとのライバル関係もここから始まりました。
2016年は勝てるはずだったのに些細なミスで2位。2017年はミスを修正して挑みます。
これまではノーマルカウルで走っていたドヴィジオーゾですが、今回はダウンフォースの利くスペシャルカウルを装着。
フリー走行から予選まで好調を維持。ハイペースの連続走行も可能。自信満々で挑みます。
決勝は予想通り、マルケスとの一騎打ち。何度も順位を入れ替え、お互い全く引く様子がありません。接触も何度かあったと思います。
そして、最終ラップ最終コーナー、トップで侵入するドヴィジオーゾにマルケスがインから仕掛けます。
が、ドヴィジオーゾは一旦引き、見事なクロスラインで逆転。
その差0.176秒。
それまでは、ドヴィジオーゾの走りは激しくないというか、ぎりぎりで競り合わないというようなイメージがあったので、バトルに強いドヴィジオーゾに生まれ変わったレースとなりました。
レース後、ドヴィジオーゾは、今日は黒馬で戦いましたが、最後の最後は白馬のようになりました。と、ヘルメットのデザインに合わせた気の利いたコメントを残しました。
ではまた、次回に続きます。
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